アース通信 Vol.51
2022年07月04日
こんにちは、
アース動物病院です。
夏到来!本格的な暑さに要注意です
さて、夏本番!熱中症対策は万全ですか?
ワンちゃんやネコちゃんは人よりも暑さに弱いです。
エアコンなどを使って室温をしっかりと調節し、
お散歩は早朝や夕方以降に行うようにしましょう。
熱中症の予防と対策
人間と犬の体感温度は違います
地面に近い場所を歩くワンちゃんは地面からの
放射熱を受けやすく、人間より暑く感じています。
特に真夏のアスファルトは日没後でも温度が高く、
火傷の原因にもなります。
お散歩は気温が上がる前の早朝にしましょう。
熱中症の症状
●急激な体温上昇 ●舌や口の中の色が赤い
●荒い息遣いをする ●下痢や嘔吐
●大量のヨダレが出る ●意識がなくなる
●ぐったりする
熱中症の対策【屋外編】
●車内に置き去りは厳禁
わずかな時間でも車から離れるときは、車内にペットを絶対に残さないように
しましょう。夏場の車内は50℃近く上がり、窓を開けていたとしても、室温は
ほとんど下がりません。クーラーをつけたままにしておいても、エンジントラブル
や、バッテリーあがりなどで止まってしまうことがあります。
●お散歩の時間を見直す
ワンちゃんは人よりも地面に近い場所にいるので、アスファルトの照り返し(放
射熱)を受けやすいです。そのため、夏場の散歩は早朝や日没後の地面が冷えた
時間帯に出るようにし、水分補給を行いながら歩かせると良いです。
また、アスファルトよりも芝生や土の方が温度は低いため、散歩する場所も工夫
してあげてください!。
熱中症の対策【屋内編】
●室温の徹底管理
風通しが良く熱がこもらないスペースを確保します。冷房や扇風機を使って室
温を管理しましょう。扇風機で直接風を当てると冷やしすぎてしまうので
、首振り機能をオンにするか、直風を避けることのできるスペースを確保しましょう。
また、ひんやりするマットやブランケットを置いてあげると、ワンちゃんも快適に
過ごせるかもしれません。
●たっぷりの水分補給
いつでも水分補給ができるように新鮮なお水はたっぷり置いてあげましょう
ワンちゃんに鼻くそができないのはなぜ?
- 鼻の穴が小さいから
- 鼻毛がないから
- 実はできている!
答え:①、②
犬の鼻は穴が小さく、ごみを絡めとる鼻毛もないため鼻くそができません。
吸い込まれたごみは鼻を通過し、くしゃみをすることで排出されます。
なぜマイクロチップが必要なの?
令和4年6月1日からブリーダーやペットショップ等で販売される犬や ネコちゃんについて、マイクロチップの装着が義務化されました。 では、なぜマイクロチップが必要なのでしょうか。
マイクロチップはいわばその子の身分証明書です。ワンちゃんネコちゃんが迷 子になったときや、地震や水害などの災害、盗難や事故などによって、家族 と離ればなれになった時に、皮下に埋め込まれたマイクロチップをリーダーで読み 取ることで、専門機関からご家族に連絡が入る確率が非常に高くなります。 実際に、東日本大震災の際、ある自治体で保護された犬とネコちゃんのうち、迷子 札や鑑札、狂犬病の注射済票を身に着けていた場合は100%ご家族に連絡されましたが、迷子札のついていない首輪のみの場合、飼い主さんが判明したのは犬が0.5%、ネコちゃんはゼロでした。もう一つのメリットとして、その子を連れて国と国の間を移動する場合に、検疫がスムーズになり短い時間で出入国ができます。
マイクロチップを装着させるということは、愛する家族の一員である動物を 万が一の事態から守るだけではありません。一生愛情を持って世話をするのだと いう意思表示の意味ももっています。
ワンちゃんは眠りが浅い?
睡眠を長い時間連続してとり続けているのは人間だけで、多くの 動物はもっと短い間隔で寝たり起きたりします。ワンちゃんの場合 、 1回の睡眠時間は30~40分ほどです。ワンちゃんを飼 っている方は、 一日一緒に出かけたあと自宅でワンちゃんが爆睡している様子を見 たことがあるかもしれません。これは、ワンちゃんを連続して長い間眠 らせないでおくと、いつもの短時間の睡眠をまとめてとるからです。
また、ワンちゃんは寝る前にベッドや絨毯をカリカリと引 っかいたり、 フミフミしながらぐるりと回 ったりしている姿を見たことがあると思いま す。この行動はワンちゃんの祖先が土を掘 りくぼめて、寝床を整えて、 そこに丸まって寝たりしていた名残です。人が枕やベッドの柔らかさに こだわるように、ワンちゃんにも寝心地にこだわりがあるのかもしれま せんね。
なんでネコちゃんは尿石症になりやすいの?
腎臓の主な役割は、血液をろ過して老廃物を体の外に出すことで す。また、血圧を調節したり、体内の水分やミネラルの量を調整する ことで体内環境を一定に保つ役割も担 っています。
では、なんでネコちゃんは尿石症になりやすいのでしょうか?その答 えはネコちゃんの祖先にあります。ネコちゃんの祖先は飲み水の少な い砂漠に住んでいたため、獲物などから得られた水分を有効に使え るように、腎臓で水分を再吸収する能力がとても優れています。その ためネコちゃんの尿は濃く、尿中に含まれるアンモニアやマグネシウムなどの結晶が尿道に詰まることがあります。特に、オスのネコちゃんは尿道がカーブしているため、より尿石症になりやすいのです。
おしっこの量が多かったり、尿中にキラキラ光る結晶があったら、すぐに 病院へ連れていきましょう。