アース通信 Vol.43
2021年12月01日
こんにちは、
アース動物病院です。
お身体冷やさないようにお気をつけください
肌寒くなって冬の足音が近づいてきました。
季節の変わり目は、ワンちゃん、ネコちゃんも体調を崩しやすいものです。
飼い主様もどうぞお体に気をつけてお過ごしください。
ステイホームで音楽の秋♪
ワンちゃん、ネコちゃんと音楽を楽しもう♪
人類と音楽は深いかかわりを持っており、太古の昔から音楽に慣れ親しんできました。 近年では「音楽を聴くことで癒されるのは、人間だけに限らない」ということが研究 で明らかになってきました。
寒さも深まり、お家でゆっくり温まりたいこの季節、ワンちゃん、ネコちゃんと音楽を 楽しむヒントとなるよう、最新の研究結果をもとに、「動物と音楽」に関する情報を 紹介します。
1.ワンちゃんと音楽の研究
コロラド州立大学の研究チームでは、小屋に入れた 117 匹の犬の行動、活動のレベル、
吠え声、身震いなどを観察しました。
クラシック、ヘビメタなど、さまざまなジャンルの音楽を聴かせ、何も聴かせない状況下
でも観察しました。
結果としてはクラシックを聴かせた際にはよく眠り、リラックスすることがわかりました。
ヘビメタのような激しいロックの場合は、まったく逆の反応を示し、神経質になっている
証拠である身震いが増えたという結果になりました。
クラシック音楽に対する反応は、犬も人間も同じで、動揺を抑え、睡眠を促し、気分を改善して、
ストレスや不安を減らすことを示しているようです。
2.リラックス脳波が証明!動物も音楽でリラックス
ペットも特定の周波数を聴くと人間と同様に脳波が変動します。
東京大学の実験では、飼育されている動物の正確な認知活動を捉えるため、
チンパンジーの頭部に電極を装着し、異なる周波数の音を聴かせた際の脳波を測定しました。
特定の周波数の音を繰り返し聴かせた後に逸脱音(異なる周波数の音)を聴かせた結果、脳波が変動して人間と類似した波形を示したとされています。
人間の脳はリラックスした状態や緊張やストレスを感じた状態など、心身のコンディションによって異なる脳波を発します。
リラックスした状態では主に「α波」が発せられ、反対にストレスを感じた場合は「β波」が優位になるメカニズムです。
人間の脳における「α波」はクラシックやネイチャーサウンドなどを聴くことで引き出すことが可能とされています。
先述した実験結果によって人間も動物も可聴音に対して同様の脳波を示すとされているため、人間がリラックスできる音楽はペットにも同様の効果があると考えられています
3.飼い主さんがリラックスすると、ペットもリラックス
ペットの心理状態は飼い主さんに同調しやすく、飼い主さんがリラックスした状態であればペットもリラックスできます。
そのため飼い主さんが音楽を聴いて心地よい感覚を得られていれば、ペットもストレスを感じずにくつろげるということです。
とくにワンちゃん、猫ちゃんを筆頭とする知能が高い生き物は飼い主さんの感情を汲んで共感する能力が高いため、性格まで飼い主さんに似やすいとされています。
ペットと一緒に音楽を聴いて癒されたいときは、飼い主さんにとってリラックスできる好みの音楽や「α波」を引きだす作用があるクラシック音楽がオススメのようです。
注意点!個人差がありますので
音に敏感な子は特に様子を見てあげましょう
人間の一般的な可聴域は 40~17kHz であり、聞こえやすい周波数は1k~3kHzです。
一方でペットたちは人間よりも可聴域の上限が高く、ワンちゃんは 67~45kHz で猫ちゃんは 60~47kHz が標準的な可聴域とされています。
人間には聞こえなくてもペットたちは聞こえている高周波数の音が「超音波」であり、身近な例では医療や宝飾品の加工といった分野で使われています。
またペットたちは飼い主が帰宅する少し前から玄関で待ち構えていることがありますが、これは人間よりも遠くの音を認識・分析できるためです。
可聴域が広いことにより、周囲の環境変化に敏感な子もいるため、ペットにクラシックやネイチャーサウンドを聴かせて落ち着かない様子を示した場合は聴かせるのを控えましょう。
問題1:ワンちゃんのカーミングシグナル(自分を安心させるための行動)のうち、あてはまらないものは?
- あくびをする
- 視線を逸らす
- よだれを垂らす
問題2:猫ちゃんが飼い主さんの帰りを玄関で待っている時、何を考えているのか、あてはまらないものは?
- ご飯が欲しい
- トイレを掃除してほしい
- 宅急便を受け取らなきゃ
<答えはこちら!>
問題1:3
あくびをする、視線を逸らす、尻尾をふる、鼻をなめるなどがあります。
問題2:3
ネコちゃんが飼い主さんを玄関で待つのは、ご飯が食べたい、環境を綺麗にしてほしい、甘えたいなど何らかの欲求によって生じます。
シニア犬のためのバリアフリーは何をすればよいのか?
ワンちゃんにとって居心地の良い環境づくりに役立つ情報を紹介します。
まず、シニアになると、筋力低下や関節のぎこちなさから踏ん張る力が弱くなるなどの変化が徐々にみられ、視力や聴力の衰え、体調の変化から、不安になったり人を恋しがることもあります。
まずは、フローリングなど床で滑っていないか、食事や水を飲む際の食器の高さが体に合っているかなどの確認をしましょう。
バリアフリー環境を考え始める時期としては、年齢にかかわらず、立つ、座る、歩くなどの基本動作で不自由がみられるようになったら、愛犬が快適に過ごせるように、どんなことで困っているのかを考えて環境を整えながら生活をサポートしてあげましょう。
認知症がある場合は、壁沿いにグルグル歩き回ることもあります。その場合は、広いサークルや部屋の角にバスマットなどの柔らかい素材で曲面の壁を設置することで、ワンちゃんが安心して歩きやすくなります。
シニア犬が人を恋しがる場合は、家族の気配や声が届きやすいように生活空間をリビングやダイニングに移動させると、ワンちゃんも穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。
大好きなパパの帰宅を待つピューマ、動画サイトで話題
ロシアで暮らすピューマの「メッシ」くんと飼い主さんの動画がユーチューブで話題です。
劣悪な環境の動物園から引き取られ、今ではすっかり人懐っこい甘えん坊になりました。
この動画撮影日も飼い主さんの帰宅を心待ちにするように、玄関付近でそわそわ、ウロウロしていました。
するとやっとパパがご帰宅!
ドアを開けた瞬間メッシくんは「おかえり~!」とばかりに駆け寄っていきます。
その後床に座った飼い主さんに抱きつくように体当たり。
すりすりと何度も頬ずりを繰り返します。甘えっぷりが大きいネコちゃんにしか見えないような気がします。
「会いたかったよ、メッシ」という飼い主さんの言葉に応えるように、体で愛情を伝えるメッシくん。
動画には「パパっ子なんだね」「本当の父と息子みたい!」「泣きそうになった」など、ふたりの相思相愛っぷりを称賛するコメントが寄せられています。
ハロウィンコスチューム「スパイダーニャン」
猫用ハロウィンコスチュームの写真が Twitter で注目を集めています。確かにこのコスチュームは人目を引くでしょうね。
Twitter には、どうやって復讐しようか考えてる?、随分可愛いクモだな、夜にこの猫と出会ったら死ぬ、今年のベストコスチューム、スパイダーニャンなどと、多数のコメントが寄せられています。
おうちの猫ちゃんも仮装を楽しむのはいかがでしょうか?