アース通信 Vol.27
2020年08月03日
こんにちは、
アース動物病院です。
「うちの子が虫歯に・・・」なんて、あまり聞いたことがありませんね。
わんちゃんも虫歯になるのでしょうか?
実は、「犬は人間よりも虫歯になりにくい」といわれます。
虫歯は、酸性条件下で増殖をしますが、犬の口内は弱アルカリ性に保たれており、人間に比べて虫歯が増えにくい環境だからです。
しかし、歯周病には犬もかかります。進行すると歯を失うリスクのある恐ろしい病気なので、きちんとした対策が必要となります。
犬が歯周病にかかる3つの原因!
歯垢の蓄積
歯垢とは歯についた食べカスに細菌が増殖してできた塊のことで「プラーク」ともよばれています。
歯垢の中には数100種類の細菌が繁殖しており毒素を放出しています。この毒素によって歯肉炎が発症します。
愛犬に定期的に歯磨きをしてあげないと、歯に歯垢が溜まってしまいます。歯垢は2~3日放置すると固い 「歯石」へと変化し、さらに歯肉炎を悪化させてしまいます。
口内の傷
何かの拍子に愛犬の口内に傷ができてしまうと、傷の部分から炎症が広がり歯肉炎を発症する
ケースもあります。犬は飼い主さんに「口の中に傷ができたよ」と報告してはくれないので、日頃から愛犬
の口内環境をチェックしておくことが大切となります。
老化
よく人間は年齢とともに歯と歯茎のスキマが広がり「歯周ポケット」が増えてしまうといいますが、
これは犬も同じです。老犬ほど歯周病にかかりやすいのです。
犬が歯周病にかかると次のような症状が現れます。
初期段階では歯肉炎が起こるので、歯茎が赤く炎症します。さらに進行すると口臭がしてきたり歯茎から出血し始め たりします。よだれの量も増えます。
また重度の歯周炎となると歯がグラグラになってきます。痛みも出てくるため、ご飯のスピードが落ちたり口周りを 触られるのを嫌がったりすることも特徴的な症状の1つです。
ただ一般的に愛犬の歯周病を見抜くことは難しいとされています。
犬の歯周病の治療は、主に歯垢と歯石の除去となります。
歯石取りを自宅で行う飼い主さんもいますが、これはおすすめ できません、「歯石取り」をトレーニングを受けていない人による処置は不適切で危険な行為なのです。
「歯石取り」は、本来トレーニングを受けた獣医師や動物衛生師が、全身麻酔下で処置するものとなります。 獣医師の診察をうけて施術してもらうことを、おすすめします。
歯周病が重症化してしまってからの治療には費用も時間も かかりますので、普段からの対策を心がけておくことが大切です。
家庭でできる歯周病対策は?
歯周病が重症化しないためは、日々のデンタルケアが何より大切です。犬用歯ブラシで、毎日歯磨きをしてあげてください。 歯ブラシが苦手な子は、まずはトレーニングブラシから。食べるだけで予防できる歯磨きガムやオーラルスプレーも便利です。
毎日歯磨きをすると愛犬の口の中を毎日確認することになります。歯周病の原因の1つである「口内の傷」も
発見しやすくなるのです。
お口のトラブルが深刻になる前に健康なうちからケアをしてあげましょう。
アースお届け便より
ネットショップ『アースお届け便』でも、歯磨き用品をご用意しております。 獣医師が認めた動物病院でも使われている、デンタルケアグッズなので、安心してお使いいただけます。よろしければご利用ください。