アース通信 Vol.9

2019年02月04日
 
アース通信 平成最後の節分ですね♪ 御存知でしたか?食べさせちゃいけないもの

2月といったら、バレンタイン。人間にとっては、チョコを渡し合ったりなどとても素敵なイベントですが、ワンちゃんネコちゃんにとっては、チョコが危険ですので、気を付ける必要がございます。この機会に、食べちゃいけないものを整理しておきましょう。

  • ネギ類
    ネギ類

    ワンちゃんの赤血球に反応する物質が含まれています。 貧血などが起こる可能性があります。

  • ブドウ類、レーズン
    ブドウ類、レーズン

    最近、中毒を起こすと発表された果物です。 腎臓障害や重度の場合は死に至ることもあります。皮も同様です。

  • チョコレート、カカオ類
    チョコレート、カカオ類

    原料のカカオに含まれている成分が中毒を起こします。

  • ニンニク
    ニンニク

    ネギと同様に、貧血などが起こる可能性があります。

  • はちみつ
    はちみつ

    ボツリヌス菌が含まれることがあります。 特に、子犬や子猫には食べさせないようにしましょう。

  • 生の卵白
    生の卵白

    生の卵白はイヌの皮膚病や神経に疾患をもたらすことがあります。 与える場合は加熱が必要です。

身の回りの物編

  • 保冷材の中身(エチレングリコール)
    保冷材の中身(エチレングリコール)

    ネギ中毒に似た症状を起こします。特に猫は注意が必要です。化粧品や車の不凍液に含まれていることもあります。

  • キシリトール入りの食品(ガムなど)

    キシリトールによって血漿インスリン濃度が急激に上昇したため、急激な低血糖になったと報告されています。

植物編

  • 観葉植物・草
    観葉植物・草

    自分を守るために中毒物質を持っているものが多くあります。

  • 球根
    球根

    ユリ、チューリップ、スイセン、シクラメン、イヌサフランなど球根には、中毒を起こす毒性物質が含まれています。

  • アロエ
    アロエ

    腎臓に障害を起こす可能性のある物質が含まれています。

ワンちゃん、ネコちゃんの口に出来る場所には、置かない事が一番の予防になります。注意しましょう!万が一、食べてしまった場合は、すぐに来院ください。
今月の予定

小型犬の前腕骨骨折

流氷も着岸して、寒い毎日が続いています。皆様お元気にお過ごしでしょうか。ここ数年、小型犬の骨折が多くなっています。その中で最も多い前腕骨の骨折についてお伝えします。

前腕骨とは前足の肘と手首の間の骨です。橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)で構成されています。小型犬が多く飼育されるようになりこの部位の骨折が多くなっています。若木骨折や骨折のズレがない場合は、ギブスでの対応が可能ですが、基本的には手術を行います。しかし小型犬の橈骨の幅は3〜5mm、厚さは2〜3mm程度しかなく、特殊な器具と技術が必要です。また成長期なのか、成犬なのかまた骨折の部位によって、手術方法は変わります。成長期の場合は骨の再生スピードが早いので、その再生能力を邪魔しないような方法を考えていきます。しっかりとした固定をするためにはプレートによる固定をしたいのですが、プレート固定が不可能なほど骨径が狭まかったり、スクリューを入れる部位が成長線にかかる場合はピンによる固定をする場合があります。大人の犬の場合、骨がくっ付くのに時間がかかりますので、基本はプレートによるしっかりとした固定を行います。ただし骨折部位があまりにも手首に近い場合はピンを用いる場合があります。また骨折した骨が皮膚から飛び出ている場合(解放骨折)は感染の心配がありますので、皮膚の外から骨を固定する創外固定を行います。さらに小型犬の前腕骨の骨折の場合、手術の成功率を高めるために再生力が強い上腕骨の海綿骨を採取し、骨折部位に移植します。筋肉も薄く、骨も薄いのでとても気を使う場所なのです。

手術が終わった後は、手首の関節と肘の関節までキャスティング(ギブス)を行います。術後数日間は腫れの管理と疼痛管理のため入院が必要です。そして術後1ヶ月後のレントゲン検査で骨が治る方向に向かっているのか判断します。経過が良好な場合は、ギブスを取り、脚を使うようにします。さらに1ヶ月後レントゲンを撮ります。その子によって経過が違いますが、術後3〜4ヶ月後にはスクリュー、ピンを取ります。さらに2ヶ月程度でプレートも外します。最近では固定器具(プレート、スクリュー)が改良されていますので、より短い期間でプレートは外せるようになっています。

予防と術後の注意点ですが、動きが激しい割に骨質の華奢な小型犬です。再度骨折する場合があります。高いところに上がらせない、ジャンプを制限する、アジリティや激しい遊びはしないなどの注意が必要です。また滑らないフロアーにするなどの工夫もしてみてください。 犬種でいうとトイ・プードルが最も多く、パピオン、ポメラニアンと続きます。丈夫でしなやかな骨になるには、適度な日光と運動が必要です。逆にカルシウムをたくさんあげることはよろしくありません。皮膚の障害やホルモンバランスを崩すことにつながります。寒い時期ですが散歩をしていただくのはとてもいいことなのです。

アース動物病院 院長 高良 広之

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